霧の音とともに
 
 
 
 
　あぁ
　貴方という人は
 
　不器用ですね
　悲しいですね
 
　気づけなくてごめんなさい
 
　愛しています
　幸せなのです
 
　貴方はもつらかったのですね
 
　ぼろぼろになって
　自分を抑え付けて
 
　どんなに苦しかったのでしょう
 
　いくつもサインはありました
　私はそれを否定しました
 
　愛しているといいながら
　理解しているといいながら
 
　私はそれに気づいていませんでした
 
　怖かったから
　無意識に否定し続けたのです
 
　そして
　貴方自身もそれが怖かった
 
　不器用ですね
　苦しいですね
 
　でも
　それが貴方です
 
　そして
　それが私です
 
　やさしさを表現できない貴方は
　言葉に棘を含ませて
　自身を守っていたのですね
 
　強がりばかり
　馬鹿な人です
 
　すべて包んであげる、なんていったら
　「奇麗事だよ」と笑いますか？
 
　それもいいかもしれません
 
　でも
　もぅ強がらないで
 
　楽になっていいんです
　貴方の仕事は終わりました
 
　不器用ながらも
　ゆっくりと
　二人で歩いていきましょう？
 
 



　


                                                                                          (c)POT di nerezza　A.Y　I.A　H.K