カガミツキ
 
 
 
発狂した愛しい人を
止めることなどできなくて
 
死へと向かうあの人を
止めることなどできなくて
 
無力な自分を思い知った
 
あまりにも脆く
か弱いあの人を止められなかった
 
現れたのは
愛する人が愛する人
俺が誰より憎む人
 
俺の大事な人を
泣かせ
傷つけ
何度も苦しめた男
 
なのに
 
愛するあの人は
やっぱり
その男を愛していて
 
その男の手で
死んだ
 
男は心を
あの人は命を
それぞれ散らせた
 
あの人の幸せは
たくさんの絶望を残す
 
最後まで
 
わがままで
迷惑で
 
そして
みなに愛された人
 
 
 
その夜の月は
鏡のように
無機質で白い
 
残酷な花
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ぐだぐだだけど。
これは残しておきたくて。



 


                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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