宛てる両手は笑顔の復帰










 君の笑顔が 大好きで
 君の泣き顔なんて 見たくなくて

 淋しい顔なんてさせたくないんだ




 春の木漏れ日 夏の木陰 秋の夕暮れ 冬の灯火

 すべて君の笑顔がくれる安らぎに似ている
 
 ねえ 愛しているよ
 愛してる

 誰よりも 何よりも
 月並みの言葉しか言えないけれど

 とても 愛している




 君から笑顔が無くなるだなんて
 考えられなかった

 君から笑顔が消えた日
 途端にボクも笑えなくなった

 笑おうとする度に 君の笑顔が過ぎるから





 笑えなくなって機能しなくなった頬に手を宛てる

 酷く冷えていた

 機能しなくなった機械は冷えていくものだ

 ボクも そうなんだろうな

 君のも冷えてしまったの?

 それは 嫌だな

 君には笑っていって欲しいんだ

 じゃあまずはボクが笑顔に復帰を果たそう

 そうすれば

 君も笑ってくれるかい?




 真白の空間の中
 佇む君の機能を停めてしまったその頬に

 ボクの両手を宛てよう

 ホラ

 笑えるかい?

 ボクがゆっくりと笑うから

 目を見つめて 君も笑って




 ああ やっぱりボクは 君の笑顔が 大好きだ









                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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