甘い甘いチョコレート。
それによりおこる、甘美なワナ。
それにはまったが、最後。
  クスクス。一体貴方は何を見ることになるのでしょう。


†甘美な夜†


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ルヴァイド様?」
「イオスか」
”はい。イオスです”と答えたいがその見慣れない光景に目を丸くした。
「・・・あの、何をしていらっしゃるんですか」
その日のルヴァイドは台所にいた。通称『女の城』と呼ばれる場所だ。無論、エプロンなどはつけていない。
「何をしていらっしゃるんですか?」
もう一度訊くと
「下準備だ」
     ・・・なんのですか。
頭にそんな疑問が浮かんだが、「そうですか・・・」と無理やり自分を納得させて、その場を去った。何故か悪い予感がしたが、まぁ気にせずに行こうと思う。

その予感はあたる。まだイオスはしらない。
そして、勘のいいもの達は、ルヴァイドのその姿と行動とみて納得した。
  ”ああ。そういうことか”
そして、哀れイオス。明日の朝のキミはまたより一層辛そうにしているんだろう。と。
それも、また面白い・・・。傍観者はそう思い、のちの被害者とも言えるイオスに忠告ひとつせず、加害者に加わる。
いや、むしろ、言えば自分に被害がくることを傍観者は知っている。
だから、何も言わない。
―――明日の朝まで。



時は夜。

「イオス」
「なんですか・・・って、うわっ!!」
例のごとく、毎晩の如く押し倒された。二人分の重さでベットが軽く軋む。
「いきなり・・・痛いです」
「そう怒るな。・・・今日は特別だからな」
「・・・はい?」
ここでイオスは下準備の恐ろしさを知った。









「ちょっ・・・ルヴァイド様!?」
「なんだ?」
「し、下準備って・・・っ!!」
「コレ、のことだ」
それは薬瓶。もちろん薬が入っているわけではなく、中には液状のトロトロになったチョコレートが入っていた。
ルヴァイドなりの加工を施し、固まらないらしい。
「まさか・・・ソレ」
「まさか、だろうな」
栓の空く音が軽快に響き、ソレをルヴァイドはイオスの首筋から胸にかけておしげもなく垂らした。
体を伝うチョコレートの甘い匂いが鼻腔を擽り、その感触はいやに艶かしい。
ルヴァイドはそれをゆっくりそれを舐め始めた。
チョコを、イオスを味わうようにゆっくりと。
「甘い、な」
「・・・チョコの、せ、い・・・ですよぉ・・・」
「いや、お前が甘い」
「んっ・・・」
キスをひとつ落される。唇から仄かに甘味が伝わる。
「・・・ルヴァイド様だって・・・甘い、です・・・」
「そうか?」
ぺロッとチョコレートで光る胸の突起を舐める。
「あ・・・っ・・・」
ピクッと体が震えるが、ルヴァイドは刺激を与えつづけた。
「あ、ひぁ・・・あ・・・んぅ・・・」
首筋から胸にかけてのチョコレートを大体舐め終わると、イオスの脚を開き太ももから秘部にかけてまたチョコレートをかけ始めた。
たださっきとは違い秘部のとこにかかるチョコレートの感触が淡い刺激となってイオスを襲う。
「やっ・・・ルヴァイド様・・・っちょっと・・・」
そんなイオスの淡い抵抗など気にも止めず、イオスの脚の間へと顔をうずめ再び舐め始めた。
「ひ・・・ぁ・・・?!あっ・・・やっ・・・」
秘部を舐めるとそれは同時に愛撫となり、イオスはその感覚に惑わされ昂ぶっていく。
「ルヴァ・・・ああっ・・・!!」
まだ固く閉じているイオスの中心を軽く下でつつく。
ソコが自ら求めるようになるまで愛撫しつづけた。

「もぅ・・・お願い・・・挿れてぇ・・・」
耐え切れなくなったのか、イオスは自らそう言った。
「まだ駄目だ」
ルヴァイドは意地悪を言った。
「イオス、まだイカせないぞ」
「そんな・・・」
じんわりと潤む瞳でイオスがせがんでも、ルヴァイドはふっと笑ってその誘いを受けずに
愛撫で昂ぶり勃ったイオスを口に含む。
「んっ・・・?!ルヴァ・・・ルヴァイド様・・・?!」
下と手を巧みに使い、ルヴァイドはさらにイオスを攻め立てた。
惜しむことなくすべてを使い、知り尽くしたイオスの弱いところを突いた。
「あっ・・・だめぇ・・・」
絶頂が近いことをイオスは感じていた。快感は性欲へと変わり、ルヴァイドを欲していた。
きゅっとシーツを握りただただ与えられる快感に耐えていた。
「ひぅ・・・ぅあ、ぁああ・・・っ」
でも、我慢の限界だった。我慢できなかった。
ルヴァイドの口の中にイオスは昂ぶった性を吐き出した。ルヴァイドの口から溢れた白濁の液は残ったチョコレートと混じった。
それをすべて飲み干して、荒く息をし頬を上気させたイオスに言った。
「さぁ、どうしてほしい?」
か細い声で言った。
「・・・いれ・・・て、ください・・・」




「っはあぁ・・・ああっ!!」
求めていた快感で自分が満たされていくのをイオスは感じていた。
体の中がルヴァイドで満たされいく・・・その感覚がなにより恋しい。
「ルヴァ・・・イドさまぁ・・・っ」
いつもより激しく突き立てるルヴァイド。イオスは甘い嬌声を上げる。
「もっと・・・ほ、しィ・・・」
ルヴァイドの首に手を回し、さっき一回イッたにも関わらずイオスは求めた。
ルヴァイドは、クスと小さく笑い柔らかな金髪に顔をうずめた。
「本当に、今日のお前は甘いな」
「・・・訳が・・・わかりません・・・」
「・・・そのうちわかる」
「そうなんですか・・・?」
「ああ」
深く口付けをし、イオスの脚をあげて一気に奥へを突き上げた。
「っあ・・・ああっ・・・!!」



     †     †     †



「ルーヴァイド♪」
翌日の朝。意気揚揚と一人の人物がルヴァイドに声をかけた。
「・・・マグナか」
「昨夜はどうでした?」
「なかなか、よかったぞ」
”勘のいい奴”の部類に含まれるかどうかは定かではないが、そう言った。
隠すこともなくルヴァイドは素直に感想を言った。
「いいなぁー・・・俺もバルレルと・・・」
「何言ってやがんだ、ニンゲン」
「あっvvバルゥvv」
「あ゛あ゛っ!!ひっつくな!!」
ひっつくマグナはハートマークを飛ばしながら、バルレルに抱きつき
対して抱きつかれているバルレルは明らかな嫌悪を示している。
 夫婦漫才だな、とルヴァイドは思う。
「そういえばイオス大丈夫?どうせ気を失うまでやっちゃったんでしょ?」
「・・・まぁな。あいつが甘かった所為だな」
「へ?」
一瞬訳がわからないという表情をしたが、次の瞬間に納得の表情に変わる。
「・・・ああ、そういうことね。お大事に、ってイオスに」
「ああ」

「おい。ニンゲン。どういう意味だ?」
「ん?ああ。アレ?簡単だよ。
 ルヴァイドにとってチョコよりも甘いんだよ、イオスが」
「・・・はぁ?」
「バルもそのうちわかるよvv」
「・・・わかりたくもねぇ・・・」
「俺にとってはバルがチョコだからvv」
「あ゛――――!!うざいっ!!離れろ!!」






                        
                             END







†あとがき†
チョコレートォ。私の大好きなお菓子です。
ルヴァイドが変態なんじゃありません。わたしが変態なんです。ええ。
何気にマグバルも入れてみたり。
・・・うん。大好きですよ。ルヴァイオ。
以前維麻に捧げたものに加筆・修正を施したものです。

はい。読んでくださってありがとうございます。

                    夜月 哀那
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