‐蝶‐






閉鎖的空間。

どこからか、ひらりひらり蝶が飛んできた。
それを、ぱっと掴み、握り潰し、床へと投げた。

「…ははっ…まだ生きようとしてる。」

羽根が千切れ、あらぬ方向にひしゃげた躯を必死に動かし逃げる蝶を、シャニは嘲笑う。

「…死ねよ…」

小さく、低く呟き、シャニは無情に蝶を踏みつけた。
踵をつかい、ぐりぐりと足を動かして、次に足を持ち上げた時、蝶の躯は見るも無惨に崩れていた。

「…ははっ…あははっ…あははははっ!!」

その蝶を見て、シャニは笑う。
クスリによって、完全に崩壊した人格。
狂った彼には何も残っていない。
ただ破壊するために存在する、機体のパーツ。意思などないただの部品となったのだ。

バラバラの蝶を見て、ただひたすらに笑って、笑って、笑って…。

「…ははっ…は………」

不意に、笑うのを止め、ノイズの漏れるイヤホンをつけ直す。
そのまま、薄い毛布にくるまり、目を閉じた。



ひらりひらり蝶が舞う。
ひらりひらり命が舞う。

ひらり

ひらり

ひらり




そして、彼の命もそう遠くない未来にひらり、散るのだ。


彼が殺したあの蝶のように。




fin






……あああああとがきぃぃぃ…(・・;)))


藍薙なのかもしれないです。
久しぶりにSS更新…。
あんまり主張してませんが、藍薙は種の連合三人がかなり好きです。
特にシャニたん(;´д`)ハァハァしちゃうvV

なんか上手に書けなかった…(いつもだろ

今度はアズシャニとか書きたいなぁ…

        

 


                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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