決まった曜日の決まった時間。
そしていつもの場所。




もう嫌なのに。
行かなければならない。





―罪人―






始まりは突然だった。
夜の闇。湿った土の香り。
「イオス。」
風呂上りで涼んでいるとロッカが声をかけてきた。その後ろにリュ―グも立っている。
「何か用か?」
そう聞く僕に柔らかく笑って見せてロッカは言った。
「僕達は君を愛しているんだ。」
「え・・・何を」
そこまで言って僕は気を失った。ロッカに気をとられて背後に近付くリュ―グに気付かなかったから。









気が付いたら柔らかいベッドの上にいた。服なんか着ていなかった。
慌てて起き上がろうとして気付く。
チャリと音がする手首には立派な手錠。片足はベッドに固定されている。
サーっと血の気が引いた。
「・・・何て顔してるの?イオス。」
クスクスを笑いながらロッカが言う。
「ふざけるなロッカ!!こんなことしてただで済むと思っているのか!?」
怒鳴る僕を見て、ロッカは大げさに肩を竦めて見せた。
「そんな風に吠えられるのも今のうちだよ?ねぇ?リュ―グ。」
「そうだな。そろそろだ。」
奴の弟、リュ―グもにやっと笑って頷く。
「何を言っている!今すぐこれを外せっっっ!!」
言った瞬間、僕は身体の異変に気付いた。
「っ!?」


熱い。


「さっき君に媚薬を飲ませてみたんだ♪」
「よく効くだろ?」
顔が熱くなる。
「っんぁっ・・・。」
シーツが擦れるだけで激しい快感が襲う。
奴が、ロッカが近付いてくる。優しく笑ってゆっくりと。
「堕ちてきなよ。イオス。」
ロッカが僕の中心を握りこむ。
「ひゃぁあっ!!」
「リュ―グすごい効き目だね♪もうパンパンだよ。」
歌うように言ってロッカは僕のモノをやんわりともみしだく。
「っああぁっっ!!!」
呆気なく僕はイッた。そしてその瞬間カメラのフラッシュが光った。
「・・・!?」
カメラを持ったリュ―グは嫌な笑いを浮かべて言った。
「これでお前はもう逃げられない。」
写真を撮られたのだ。ルヴァイド様以外の人間の手でイってしまった所を。
「な・・・!!」
驚いて物も言えない僕にロッカは囁く。
「メチャクチャに汚してあげるよ。イオス。」




























「やめろ・・・いやぁっっ!!」
後ろからロッカのモノを咥え込んで僕は腰を振っていた。
嫌で嫌で仕方ないのに体が言うことを聞かない。やめてほしいと願うのに体はもっと、とロッカを求める。
「うわ・・・すごい締付け。すごいな・・・これは。」
「やめ・・・やめてェっおねがいっやぁぁっっ!」
何度も何度もシャッターを切る音が聞こえる。
少ししてから中で熱い飛沫が弾けるのを感じた。
「熱いっっ!やぁ・・・中で出さないでっ・・・!!」
ロッカが苦笑混じりに呟いた。
「イッちゃった・・・おかしいな。」
「おい兄貴っ!これから俺が挿れるのに中出しすんじゃねぇよ。」
リュ―グが不満気に言う。
「ごめん。リュ―グ。」
リュ―グはフンッと鼻を鳴らして自分のモノを取り出す。
「や・・・やぁっ!もぅ嫌ぁっっ!」
「散々自分で腰振ってるよがってるのに説得力がねぇよ。」
そうして僕の中に一気に突きたてた。
「あ・・・ああ・・・っ!」
ほんの少し前までロッカが入っていたソコはズブズブとリュ―グを受け入れる。
めいいっぱい手を伸ばしてリュ―グを押し返そうとした。でも、腕に力が入らなくて無理だった。
リュ―グからカメラを受け取ったロッカが何枚も何枚も写真を撮る。
シャッターの音と抜き差しを繰り返すたびに響く水音。
そして、女のような喘ぎをあげる自分の声、リュ―グの荒い息遣いが耳を犯す。
「ルヴァイド様ぁっ!!」
思わず愛しい人の名を呼んだ。
苦しかった。
「ルヴァイド様・・・ルヴァイド様ぁっ!!」
泣き叫ぶ僕に冷たい瞳を向けてリュ―グは言った。
「黙れ。」
そしてロッカに目配せをして僕をうつ伏せにする。
「や・・・何を・・・っ!」
ロッカはまたニッコリ笑って、僕の口の中に自分のモノを突っ込んだ。
「ん・・・っんんっっ!!」





















そうしてしばらく犯されていて、いつの間にか意識を飛ばしていた。
そのまま死んでしまえればどれだけよかったか。
目が覚めた時、もう朝になっていた。








































「おはよう。イオス。」
ロッカはいつも通りに言った。
「―――っ!!」
昨日の恐怖で声が出なかった。
知らずに涙が溢れる。
「・・・どうして・・・こんな・・・っ!!」
「どうして?って君が好きだからさ。」
そこにリュ―グが入ってきた。手に袋のようなものを持っている。
そしてそれをベッドの上に広げて見せた。
「どうだ?」
「っ!!」
それは僕の恥体を写した写真。白濁の液にまみれ、快楽に溺れる罪人の姿。
ロッカが悪魔のように笑う。
「ルヴァイドにこの写真見せたらなんて言うだろうな。」
リュ―グが続ける。
「違う男の手でイって、こんなやらしい顔して。」
頭の中が真っ白になった。
脅されているのはすぐにわかる。
「それってイオスにとっては嫌だろう?」
「っ・・・。」
「だったら・・・僕たちの言うことを聞くんだ。」





断れなかった。


あの人にだけは、ルヴァイド様だけには知られる訳にはいかない。






「わかっ・・・た・・・・・・。」











悔しくて涙が溢れた。










そうして僕は罪を重ねる。



















































「やっ!あ・・・っやめてぇっっ!!」
決まった曜日の決まった時間。
そしていつもの場所。






もう嫌なのに。
行かなければならない。






僕は罪人。









自分を守るためにまた罪を重ねる。


















▼あとがき▼
ぬるっ!!
ドロドロのエロにしたかったのに・・・。
申し訳ありません。ハンパなくぬるいです。
今度こそとことんエロを目指します。
それではまた・・・。



藍薙 維麻





                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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