絶対主君暴君パイナップル



「あぁ、千種、君は本当に愛らしい。」

骸様が、オレの髪にそっと触れる。
口元に浮かぶ笑みは、絶対的な支配者のそれだ。

「その顔を僕以外の人に見せてはいけませんよ。」

その顔、とはどの顔のことだろう。
白濁にまみれた顔?
それとも、甘えたように見上げる、この媚びた顔?
情事の名残で上気したこの顔…?

「…どの顔も、ですよ」

クフフ、と笑って、骸様はオレの唇を指でなぞる。
考えていることは、お見通しらしい。

「千種は僕の前でだけ、泣いたり笑ったりしていればいいんです」
「…はい。」
「こんな可愛い顔、他の男に見られたら犯されますよ。」

その男は確実に殺しますが、と物騒なことを言って、骸様はオレの顎を強めにつかむ。

「まさか今までにそんなことありませんでしたよね?」

にっこりと笑って言われて、背筋に何か寒いものが走る。
その笑顔を反対に、顎を掴む手にはぎりぎり力が込められている。
…痛い。

「そうですね…例えば…犬とか」
「…」

…バレてる…。

「…千種はイイコ、ですからね。まさかそんなことないと思いますけど…」

…そして…ものすごく怒っているらしい。
冷や汗がだらだら垂れてくる。

「…どうしましたか?千種。顔色がよくないですよ。」
「…いえ…あの…」

どうしよう。
どうしよう。

「そういえば…犬はどうしたでしょうねぇ…」
「…え?」

あぁ、なんだかすごく嫌な予感がする…。

「…千種」
「はい」
「犬の様子を見て来て下さい。」

勿論そのままで、と釘をさされる。
やっぱりこの人は変態らしい。…知ってたけど。

「何か言いましたか?」
「い…いいえ…」

そして色々と質が悪い。
申し訳程度に羽織ったYシャツが、やらしいですねクフフ、なんて笑う骸様に見送られて、オレは部屋を出た。

「…シャワー浴びたい…」

逆サマに吊るされて、青冷めた犬を発見、救出したのは言うまでもない。

オレの主君はやっぱり絶対暴君パイナップルだ、と強く思った。





END…?


てゆーかスランプ。
なーんで!!骸柿好き。でも書けない。すいませんでした(スライディング土下座)





 


                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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