悲劇色
 
 
 
 あぁ、どうしてこんな。
 どうしてこんなことになっているのか。
 
 ダレか、理由を教えてください。
 
 
 
 
 
 僕はただ、尊敬し、慕い続ける貴方に、稽古を頼んだだけなのに。
 
 
 
 
 
 何故ですか
 何故あなたは今、こんなにも冷たくなっているのですか。
 
 
 「ルヴァイドさま!ルヴァイドさま!ルヴァイドさまぁ!!!」
 
 
 もぅ、何度貴方の名を呼んだのかわからない。
 
 
 「目をあけてください!おきてください!」
 
 「置いて逝かないで!一人にしないでください!!!」
 
 「お願いだからっ…目をあけてください…!!!」
 
 
 もう貴方には聞こえない言葉を何度も何度も繰り返し、叫び、肩を掴んで体を揺さぶった。
 
 
 無論、目を開けてくれるはずも無かった。
 
 
 「いやぁぁぁぁ!!!!」
 
 
 絶叫し、認めたくない、と何度も頭を振る。
 
 
 貴方が褒めてくれた金髪も、両手も、貴方の血で真っ赤。
 
 貴方の背中を守るために、貴方に追いつくためにと鍛えて、ずっと振るってきた槍は、貴方の胸に深々と刺さっていて。
 
 
 
 
 ボクガ コロシタ
 
 
 
 
 
 たまたまルヴァイドさまの体調が悪くて、たまたまそれに気づけなくて、たまたま、足場が悪くて。
 
 すべては偶然が重なったこと。
 
 たまたま、がいくつも重なって重なって。
 
 
 
 
 僕は、愛しい貴方を。
 
 敬愛してやまない貴方を。
 
 偶然とは言え、手にかけてしまいました。
 
 
 
 
 貴方がこの世を去る間際、言った言葉は、あまりにも優しくて、だからこそつらくて。
 
 
 『キニヤムナ オマエハ イキロ』
 
 貴方が逝ってしまうのに、僕だけが生きる、なんて。
 僕には耐えられません。
 
 貴方の手のぬくもりを、貴方の未来を奪ってしまったなんて、僕には耐えられません。
 
 
 貴方が許す、と申されても、僕自身が許せない。
 
 
 
 
 だから、だから、ごめんなさい。
 
 貴方の握っていた、大きな剣で僕は命を絶ちましょう。
 
 重くて大きなそれは、持ち上げるだけで大変だけれど、それを胸へと、突き刺せば、貴方の元へといけるから。
 
 
 
 もぅ少しだけ、歩みを遅めて、僕のことをお待ちください。
 
 今からおそばに参ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 fin...
 
 
 
 
 
 
 
 
 あとがき。
 
 
 
 リハビリ中です。
 
 死ねたが一番書きにくいので、リハビリにはもってこい。
 文、まとまってなくてごめんなさい。
 
 藍薙はイオスが大好きです。
 
 
 
 




 


                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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