奥州にて――――

「オイ、小十郎!!」
「・・・なんでしょう政宗様?」
朝もはやくからいつものような会話が聞こえる。
しかしその内容は今日に限っていつもと違う・・・

「暇だから天下とってくるわ」
「・・・・・・はい?」






〜むねたんの★ドタバタ天下取り〜






とつぜん放たれた突拍子もない台詞に、小十郎は自分の耳を疑った。
「だぁから暇つぶしに天下とってくるって言ってんだ!!You see!?」
「何も今行かれなくても!!」
「今行きてえんだよ!!」
明らかにカルシウムの足りない政宗を止めるのは不可能だ、と小十郎は悟った。
そしてできるかぎりの最善策をとる。
「で・・・でしたらこの小十郎も・・・!!」
が。

「お前はイラネ。成実と行く」
「・・・!?」

成実とはモブキャラの伊達成実のことだ。
名指しされて嬉しそうな成実とは正反対に、
あまりにショッキングな発言に小十郎は硬直する。
「Let's go 成実!!伊達の名を天下に轟かせようぜ!!」
「行きましょうぜ筆頭!!」
「それじゃ、留守は任せたぜ小十郎!!」
Ya−Ha−!!と馬にまたがり、大勢の騎馬軍を率いて駆けていく政宗。
騒がしい奥州がとたんに静まり返った。

「政宗様・・・立派になられて・・・」
独り取り残された小十郎は、
自慢の野菜畑へととぼとぼ歩いていくのだった。







川中島――――

「お館様!敵襲にございます!!」
「ムゥ!来おったか!!どこの勢力か!!」
騎馬軍による大きな地鳴りに
奮い立つ武田軍熱血師弟。
「あーらら・・・あの旗は伊達軍じゃないの?」
「なんと・・・この騎馬隊の数!!まさか伊達軍!?」
「だぁからそうだって言ってんじゃん」


  「会いにきてやったぜ!!真田幸村ぁ!!」

「あれは・・・伊達政宗!!やはり伊達軍であったか!!」
「・・・旦那、俺様のこと信用してない?」
「ぅお館様ぁ!!」
「無視!?」
佐助はナチュラルスルーで、幸村は信玄の前に片膝つく。
「敵将伊達政宗、この幸村に任せていただいても・・・!!」
「うむ、行ってこい幸村!!熱くたぎれ!!」
「お館様!!」
「幸村!!」
「ぅお館様ぁ!!」
「幸村ぁぁ!!」
「ぅおやかたさむぁあ!!」
「ゆぅきむるあぁ!!」
「旦那ー。俺様先に行ってるよー」
「うおやかたさぶぁあ!!!!」



「Ya―――Ha―――!!温すぎんぜお前等よぉ!!」
敵将などものともせずに進行を勧める伊達軍。
そんな彼等の前に、
「竜の旦那ぁ。進撃はそこまでにしてもら
「邪魔だ忍がぁぁ!!」
「ぐふぅ!!?」
佐助が現れたのだが、轢かれた。
「狙うは真田幸村よぉ!!」
「う、そだ・・・ろっ・・・(ガクッ)」
哀れ佐助。



「見つけたぜぇ・・・真田幸村ぁ・・・!!」
「うぉぉお!伊達政宗、いざ勝負ぅ!!」
奥地にて対峙した二人は、互いに武器を構え間合いをとっていた。
二人の間を風だけが通る。
「OK!!行くぜ幸村ぁ!!」
「うおおぉおおおぅ!!!」
時を同じくして走りだし、
間合いを詰め、

――――ヒョイ。

「・・・ま、政宗殿??」
何をしているでござるか?と聞かれれば
お姫様抱っこだぜ?とか言われそうなこの状況。
「Coolだぜ、俺!!(笑)」
「は、離・・・いや降ろしてくだされ!!」
「行くぜおめえら!次は軍神の所だ!!!」
幸村を抱きかかえたまま政宗が声をあげれば
部下達も次々に声をあげる。
「ちょ・・・政宗殿、政宗殿おぉぉ!!?」

川中島会戦・制覇
戦利品→とれたて真田幸村







春日山――――
「謙信様っ!敵襲です!!」
「ほほう・・・きましたか」
情報をいち早く忍が伝えれば、軍神は刀を手にゆっくりとたち上がる。
「つみなきたみくさをくるしめたわたくしを、なにゆえくるしめるか・・・」
「・・・!(言ってる事が変!でも素敵!!)」
謙信のセリフから察せた素晴らしい頭脳をお持ちの方も居るかもしれないが、
説明を入れると、上杉軍はいつき軍を吸収したあとだ。
「よいでしょうどくがんりゅう。わたくしがあいてを」
「いいえ謙信様、かすがが参ります。」
「・・・わかりました。つるぎよ、たのみましたよ」


「Shit!!軍神に米の供給源を絶たれるとはなぁ!!」
「軍神殿からお米と松茸を頂戴しますぞ、政宗殿!!」
「それは前田のまつさんのストーリーモードだぜ幸村・・・」
ちなみに前回の戦利品の幸村は、すでに伊達軍と一体化している。


「出て来い軍神サンよぉ!!この独眼竜が食らってやる!!」
「うおぉぉぉおお!!みなぎるぁああ!!」
忍の守るやまをザカザカ進む蒼紅。
そんな彼等の前に、

「お前達を謙信様に会わせるわけに
「MAGNUM!!」
「きゃあぁ!?」
かすがが現れたのだが、やはり轢かれた。
「狙うは米と松茸よぉ!!」
「ゆきますぞ政宗殿!!」
「OK!!Let's party!!」
忍が定め、というには切な過ぎるきもする。
「けんし・・・さま・・・ぁ(ガクゥ)」
ううんデジャヴ。


「おおぉ!このようなところにいつき軍の米と春日山の松茸が!!」
「いただいていくぜ!!」
「やりましたな政宗殿!!」
「おうよ幸村!!」
「政宗殿ぉ!!」
「幸村ぁ!!」
「むぅあさむねどのぉ!!」
「ゆぅきむるぁあってなにやらせんだ!!!」
「痛っ!!?」

春日山忍法帖・制覇
戦利品→米、松茸







瀬戸内海――――

「半兵衛、何だあの馬鹿どもは」
「この豊臣の戦艦に突っ込んできたって?それは(以下略!!)」
「半兵衛、そこのたくあんとって。」
「自分で取りたまえ慶次君」
京都花街組を(私情で)制圧した豊臣軍は
更なる領土拡大の為に戦艦”鬼宿”で瀬戸内海と進んでいた。
そこに伊達軍が乗り込んできた、というわけだ。


「まつたけご飯、美味しかったでござるよ政宗殿」
「Ah?この俺がつくったんだ、美味くて当然だ。また作ってやるよ。」
「それは誠であるか!!」
「今回の戦が終ったらな」
「豊臣軍から釣りの許可を頂きまする!!」
「おま・・・っ!本当にまつさんみたいになってねぇか!?」


「豊臣殿ぉーー!!釣りの許可をいただきに参上したー!!」
「ついでにこの艦も貰っていくが、文句ねぇよな?」
鈍器、銃器兵をくぐり抜け、敵大将のところまで足を進めた蒼紅。
そんな彼等の前に立ちはだかるのは、左から青、黄、赤。
いうなれば信号機。
「どーいう冗談だ。何故前田慶次がここにいる?」
「前田殿!某と政宗殿と貴殿での戦国信号機はどうするおつもりか!!」
「そこ突っ込むな幸村・・・」
「ゴチャゴチャうるさいなぁ・・・俺は大武闘会の一回戦も100回戦も信号機で忙しいんだよ!!」
「お前もか!!」
幸村の的外れな質問に真面目に答える慶次。
おかげでわけがわからない。
「・・・彼を含め、前田軍はこの豊臣が吸収したからね。彼がいてもおかしくないだろう?」
「Ha!いちいち煩いぜ・・・。ストーリーモードで横槍入れてくれた落とし前、キッチリ着けさせてもらうぜ?」
「結局そのあと川中島に横槍入れた君に言われたくないね」
「そ、そうでござるよ政宗殿!!お館様の大切な戦を・・・!!」
「幸村・・・テメェどっちの味方だ・・・」
「某はお館様の味方!!」
「あぁん!?」
味方(らしい)幸村に対して、カルシウムのたりない政宗はケンカ腰になる。
熱血幸村もそれにのり、古き良き友垣は視界の外である。
「おいおいアンタら・・・痴話喧嘩もたいがいに・・・」
「Shut up!PHANTOM  DIVE!!」
「うおわぁあああ!!?」

瀬戸内海戦・制覇
戦利品→戦艦”鬼宿”







四国――――

「アニキィ!!豊臣艦に乗って伊達軍が攻めてきやした!!」
「どーいう風の吹き回しだ・・・?」
「俺達、中国攻めの後で準備が万全じゃないぜ兄貴!!」
「チィ・・・構わねぇ、できる限りのもてなしをしてやんな!!」
長曾我部軍はあわただしく迎撃の準備を進める。
元親自身もそのようすに落ちつきなく指揮をとる。
「ふん・・・長曾我部元親、愚かな男よ」
「・・・元就むかつくわぁ・・・。」
「黙れ」


「政宗殿ー!またマグロが釣れたでござるぞー!」
「Niceだぜ幸村。それでまた美味いもんつくってやらぁ」
「筆頭!そろそろ着きますぜ!!」
「OK!!」
「政宗殿、次はなにを頂きに行かれるのか?」
「重機だ。あれはなかなかCoolだぜ?」


半端な迎撃対策で蒼紅をとめられる訳もなく、
長曾我部軍はすでに敵大将を残すのみになっていた。
「鬼ヶ島に鬼てぇのはこの俺よ!長曾我ゴフゥッ!!?」
「五月蝿い。名が長い。」
「て・・・訂正・・・あいつが鬼だ・・・」
重機を壊しまくり国を傾けまくった蒼紅の前に立ちはだかったのは
大将長曾我部元親と、中国の毛利元就。
・・・だったが、元親はすでに輪刀の攻撃で瀕死だ。
「毛利殿!何故このようなところに!?」
「我が軍が四国を制圧したからに決まっておろう」
「逆!逆だからソレ痛アァ!!」
中国が制圧された側。
なので彼がここにいる、と言う事を一応記しておこう。
「お二人サンよぉ。ここの重機は貰っていくが文句はねぇな?」
「構わぬ。持っていくが良い」
「待て待て元就、何許可してやがる!?」
「五月蝿い寄るな焼け焦げよ!!」
「ちょ・・・ぎゃあぁぁぁ!!!」

「ヤレヤレ・・・Happyな連中だぜ・・・」
「・・・そうであろうか?」

四国重機戦・制覇
戦利品→滅騎ちゃんと木騎馬ちゃんその他。





その後もどんどん各地を落としていく政宗・・・




姉川――――

「貴様!数々の国をおとし金品を奪っている・・・悪だな!!」
「長政様・・・。市も長政様のお夜食を奪ってしまった・・・悪なの・・・」
「なんだと市ィ!?」

「幸村、あいつら焼いてくれ」
「心得た」

戦利品→冷めた夫婦愛





山崎――――

「ウフフ・・・フフフフ・・・私は愉しいですよ!!!」
「光秀様!俺は明智軍ですってば!!」

「ヤレヤレ・・・Happyな男だぜ・・・」
「政宗殿・・・なにか違う気が・・・」

戦利品→エレキとマイク





九州――――

「アナタ方の洗礼名はー、ドラゴンとーファイヤーに決まりマーシター」
「ザビー様、素晴らしい!!」

「俺”ドラゴン伊達”!?」
「某”ファイヤー真田”でござるか!?」

戦利品→腐ったイカ








そしてついに・・・


「Yeah!!ついに天下は俺のもんだぜ!!」
「やりましたな政宗殿!!」
「あぁ・・・」









後日、奥州――――

「政宗様ぁ!松茸ご飯が出来上がりましたぞ!!」
「おぉ・・・これが小十郎殿の松茸ご飯・・・」
「Thanks小十郎。・・・どうだ幸村?」
「う・・・美味いでござるよ!!政宗殿のつくった松茸ご飯よりこっちのほうが・・・っ!」
「・・・なんだってぇ・・・?」
「いえ、この小十郎、政宗様には到底及びませぬ」
「あぁ美味い・・・お館様にも食べさせたいくらいですぞ小十郎殿!!」


「オイ小十郎・・・」
「はっ」
「表出ろ」
「ま・・・政宗様!?小十郎は決して・・・
「HELL DRAGON!!!」




こうして、むねたんのドタバタ天下取りは終った。
らしい。




















あとがき。
はいオールギャグでした。
と言っても私がギャグ書いてもつまらんな!私だけが愉しいですよハハハハ!!
できるだけキャラをつめこんでみますた。
ダテサナ(orサナダテ)というリクに沿ってない気もv
ともかく葉路様、8000HITどうもでした★




 


                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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