どうも。エイナです。
いささか機嫌が悪いです。
今、わたしと一心同体・・・二心同体?まぁ、同じ身体を共有しているレオンは仲良くルチルとお茶中です。
・・・あのコーヒーは私には苦すぎるんです。

・・・そんでもって、レオン。ルチルと仲良すぎるんです。




あたしだって、女の子なんだよ?!






 離れても。






「・・・はぁ」
一人、体育座りをして溜息をつく。勿論ここにはエイナしかいないわけであって、これるのはレオンだけなので、
レオンがいなきゃココに一人。
 つまらない。
「・・・はあ」
二度目の溜息。もちろん『常夜の石』でレオンをここに呼び出すことは可能なのだが、今は邪魔をしたくない。
と、いうよりも邪魔できない。
「・・・レオンのばーか」
 そんなにサプレスの魅力的な体型と服装がいいのかっ!
勿論レオンは男であるが故に、そういうこともあるだろう。
わかってるんです。わかってはいるんです。
でも。
「寂しい・・・っていうか、なんか胸のあたりがザワザワするぅ・・・」
一人でモンモンと悩むエイナ。
「はあ」
三度目の溜息。
 ―こんなとこレオンに見られたら、『なに溜息なんてついてんだ』で呆れながらに言われるんだろうなぁ―
そんなことを思った。


 「なに溜息ついてんだ。さっきから何度も」


「そうそう・・・こんな風に・・・。って、ええぇぇぇぇえええ?!?!」


ぐるりと勢いよく振り返ったその先には、呆れ顔のレオン。
なんだかよくわからない感情に駆られて、頬が熱くなる。
「え、な。なんで・・・っあの、お茶会は・・・?」
「終わった」
「そ、それで?」
「なんか、元気ないのかと思ってこっち来てみたら・・・案の定、というわけだ」
「はあ。ってそうじゃないそうじゃないぃぃ!!なんであたしが元気ないってわかったの?!」
「・・・それは・・・」
どこか照れくさそうに、頬を掻くとエイナの隣に座った。
距離が近くて、触れてしまったら心まで通じてしまいそう。
変だね。同じ身体なのに。
「なんとなく」
「嘘だぁ・・・」
「・・・なんとなく」
「だから、嘘でしょ?」
「・・・」
「レオンはなんとなくとかでそんなこと思ったりしないもん。しかも来てくれるなんて」
「それって、普段俺が優しくないように聞こえるんだけど」
「そうじゃないよ?!あー、その、ちがくて・・・レオンは優しいよ?あたしなんかよりもずぅーっと!
そりゃあ最初は無愛想で可愛くなくて、なんでこいつと身体共有してんのよ、ばかー、みたいな感じだったけど・・・。
レオンとこうやって一緒にいてね、心の中にレオンの気持ちが伝わってきて、話したり戦ったり笑ったりしている間にね、
レオンのことよくわかってきたよ。
すっごい、心のあったかい人なんだって」


 とても、すきだって。思ったよ。


「・・・恥ずかしくないのか?」
「なにが?」
「そんなこと言って」
「・・・んー、別に?」
「そうか・・・」
「あ、レオンは恥ずかしいの?」
「・・・うるさい・・・」
「あははっレオン可愛いvv」
エイナは笑って言う。レオンはどこか不服そうに頬を赤らめて、顔を逸らしていた。
「・・・ねぇ、レオン」
「なんだ?」
「あたしたち、いつか離れ離れになっちゃうのかな?」
「・・・?」
すこし哀しそうに、とても寂しそうに言った。
「そりゃ、身体が同じな分不便なことはあるよ。でも、一緒だから楽しい時もあるんだ。
・・・だから、いつか離れちゃうのは、すこし寂しいな・・・」
「エイナ・・・」
レオンはエイナの寂しげな横顔を見つめ、心がすこしチクリと痛んだ。

 だけど、エイナ。


 「離れても、一緒に居る」

 「え?」


エイナは驚いてレオンの方を見る。
「いつか、身体を共有することがなくなっても、俺はエイナの傍に居る。ずっと居る。
だから、エイナも俺の傍に居てくれるだろ?」
「・・・レオン・・・」
 心に暖かさが染み渡って、指の先から足の先まで嬉しさに包まれている。
そこで、エイナははたと気付いた。
「・・・それってプロポーズ?」
「えっ?!いや・・・っその・・・っっ」
さっきまでかっこよく決めていたのに、一気にあたふたとし始めた。顔は真っ赤で、手が右往左往している。
「ちゃんと決めて言ったわけじゃなくて・・・っ俺の・・・その・・・今の気持ちをっ・・・」
「わかってるよぉ。でも、嬉しい。
あたしも、離れてもレオンの傍にずぅっと居るよ」
エイナは笑顔で言った。レオンもつられて小さく笑った。
 




「さ、レオン。戻りなよ。いつまでもここにいても仕方ないでしょ?」
「そうだな・・・そろそろ戻るか」
「じゃ、また」
「ああ」
レオンは立ち上がって、エイナに手を差し伸べた。その手をエイナは取って、立ち上がった。
そして
「ふぁっ」



 「全部終わったら、ちゃんと言うから」



抱き寄せられて、レオンの腕の中、耳元で囁かれた。
熱がそこから広がって、また頬が熱くなる。

「じゃあな」

「・・・う。うん」

 すこし、してやられたと思った。
 でも、嬉しかった。

「へへっ・・・」
今は、まだ身体は一つ。
いつか離れてしまっても。
「・・・大好きだよっ。レオン」





 絶対君の傍にいる。












後書き

777HIT感謝!!慧都菜様に捧げます!!!

慧都菜様から「レオエイ」とのリクだったので、僭越ながら夜月が書かせていただきました・・・っ。
・・・レオエイ?!・・・ですか・・・ね・・・。脈絡のないお話ですみません!!
にしても、恥ずかしい奴ですね、レオンは。
こんなんでよろしかったでしょうか・・・?

はい。よろしかったらもらってやってください・・・っ。
それでは!!感謝を込めてお送りしました!!




                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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