トプントプンと音をたてて、痛みの残るオレのナカから
精液と血が混じった薄いピンク色の液体が
ゆっくりゆっくり溢れてた。




痛くて、気持ち悪くて、少し、吐いた。




哀しいのか、苦しいのか、ムカついてんのかもわかんないで、
足を開いたまま、ただ泣いて、うな垂れるラビを眺めてた。








 ―独り。―








突然、後ろから薬をかがされて。
目が覚めたら、何も着ないでベッドに縛り付けられていた。
そして、狂った目をしたアイツに、ラビに無理矢理めちゃくちゃに犯された。
狂った目をしてるクセに、酷く犯しているクセに、ラビは涙を流していた。



「ユウのコトがずっと好きだった。」


「大好きだった。」


「好きで好きでどうしようもなかった。」



過去形で吐き出されるコトバたち。
どうしてだよ。なんでだよ。



「なんで・・・」
啼きすぎて、掠れた声しか出なかった。
「・・・・・・?」
ラビが顔を上げてこっちを向く。
「なんで・・・言わなかった。」
「へ・・・?」
泣きはらした顔。
それが「わからない。」という風に首を傾げた。
「どうして、オレに言ってくれなかった・・・?」
悔しいような気がした。


「好きだって、なんで言ってくれなかった?」


オレは・・・ラビが・・・っ






―ダイスキ、ナノニ―







ラビの顔がくしゃっと歪んで、また泣き出した。
「もう、遅いさ。」
首を力なく振って、そう呟く。
「もう遅いんさ。」
ラビの熱がまだナカに残っているような気がした。




「ラビ・・・。」
「ゴメン・・・ユウ。ゴメンね。」
ラビは何度も謝って、そのまま、部屋を出て行った。
 ここはオレの部屋らしい。まったく気付かなかった。













残されたオレは、独り。
ラビも、独り。
残ったのは、喪失だけだった。













あとがき

切ない系・・・?
上手くかけなくてショックです;;





                                                                                         (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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