「秀吉……。」


 そっと、手を伸ばすと、その手を包んでくれる大きな手。


 「どうした、半兵衛」
 「もう、限界みたいだ。」
 「……そうか。」


 その手の温もりを、僕はもう感じられなくなってしまうんだ。
 そう思うと、無性に泣きたくなった。


 「ねぇ、秀吉…僕は、君が好きだよ。」
 「…我も、半兵衛が好きだぞ。」
 「違うよ。君が、僕を想うよりも、ずっと、ずっと君が好きだ。」
 「……。」


 胸が苦しい。
 これは、病のせいなのか。
 それとも、心のせいなのか。


 「…っケホッ、ケホッ…!」
 「半兵衛っ!」
 「…大…丈夫だよ。秀吉」


 口の端から、血が少しだけ溢れた。
 秀吉のゴツゴツした手が、優しくそれをふきとってくれる。


 「…辛いか…?半兵衛」
 「…まさか。この位、なんでもないよ。」


 この位、辛くなんかない。


 君の傍にいられないことの方が、ずっと辛い。

 
 「…秀吉……」
 「…ん?」
 「…少しだけ…怖いよ。」
 「…我が…ずっと傍にいる。安心しろ。」
 

 本当に、怖いよ。
 君をおいて逝くことが。
 哀しくて、辛くて、仕方ない。


 秀吉が、優しく、強く僕の手を握ってくれた。


 「秀吉…僕は君のことを…っゴホッ!!ゲホゲホッ…!!」


 ゴボ、と音を立てて、口から血が溢れて。
 神というのは、何て意地が悪いのだろう、と思った時には、何もかも、
 終わっていた。


 秘めていた想いを、最後まで伝えることが出来ないまま、僕の命は静かに散った。









 涙がぽたり、枕に落ちた。









               ――――END?






 初BASARA!!!!!
 やっちゃた。死ねた!!大好き!!
 秀←半。
 相思相愛なのにお互い伝えられないまま
 はんべが死んでしまいましたよ、なお話。
 あいかわらず文がまとまりません。クスン…。 



 


                                                                                          (c)POT di nerezza A.Y I.A H.K  
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